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住宅展示場 vs ネット情報 ~建築展示場はもう古い?ネットで住宅を選ぶ時代に適応する方法

2025.03.24

    住宅展示場は長年、住まいを検討する消費者にとって欠かせない情報収集の場としての役割を果たしてきました。

     

    しかし、近年ではネットやアプリが普及し、住宅購入のプロセスが大きく変化しています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、非対面型の情報収集が増え、住宅展示場の役割にも変化が求められるようになりました。

     

    こうした変化に伴い、住宅業界では展示場の役割や活用法の見直しが求められていると感じています。

     

    本記事では、駐車場手配代行のBPOサービス『JESUS』を運営しているランドマークが、ネット・アプリ時代における住宅展示場の課題と可能性について、弊社にお客様からよく寄せられるお悩みを交えながらご紹介いたします。今後のDX推進のヒントとして、ぜひお役立てください。

     

     

     

     

    住宅展示場の現状とDXの必要性

    住宅展示場の現状とDXの必要性

     

    まず最初に、住宅展示場が直面する課題と、DXの必要性について、ご一緒に考えていければと思います。

     

    • ・ウェブ、DX時代の到来!住宅展示場が直面する課題
    • ・住宅購入者が変わる!ネット・アプリ時代の情報収集の主流化
    • ・展示場の役割はどう変化しているのか?

     

    一つ一つ見ていきます。

     

     

    ウェブ、DX時代の到来!住宅展示場が直面する課題

    デジタル化が進む現代、住宅業界もウェブやDX(デジタルトランスフォーメーション)の波を受け、大きな変化を迎えています。かつて住宅購入を検討する際に主流だった住宅展示場での情報収集は、今ではネットやアプリの普及によりその形を変えつつあります。

     

    特に、住宅展示場には以下のような課題が見受けられます:

    • 来場者数の減少に伴う集客力の低下
    • ・ネットで事前に情報を得た顧客に対し、展示場としての提供価値が問われる
    • ・運営コストが高い一方で、契約率とのバランスが取れない

     

    さらに、国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査」によると、物件や施工会社の情報収集をインターネットで行う人の割合が直近5年間で大きく増加していることが報告されています。この背景には、新型コロナウイルス感染拡大の影響があると言われています。

     

    感染拡大防止のために、対面式の見学会や相談会が延期または中止され、多くの消費者がオンラインで情報を得ることを余儀なくされたことが影響していると考えられます。

    参照:令和3年度 住宅市場動向調査 ~調査結果概要(抜粋)

     

    これらの状況から、住宅展示場にはDXを通じて役割を再定義し、ネットやアプリと連携する新たな価値提供が求められています。

     

     

    展示場の役割はどう変化しているのか?

    ネット・アプリが情報収集の主流となる中で、住宅展示場の役割は単なる情報提供の場ではなく、以下のような『体験の場』としての側面が重視されるようになっています:

     

    • ・リアルな実物体験の場:ネットでは分かりにくい空間の広がりや質感を直接体験できる。
    • ・最終的な決断をサポートする場:ネットで情報収集を終えた顧客が「確信」を得るために訪れる。
    • ・付加価値の提供:イベントやワークショップを通じた顧客との接点の強化。

     

    新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時的にオンラインのみの情報収集に頼らざるを得なかった時期を経て、住宅展示場は「リアルの価値」を再認識されるべき場でもあります。

     

    しかし、この価値を最大限に引き出すためには、DXを活用し、現代の消費者ニーズに応じた新しい住宅展示場の在り方を追求する必要があります。

     

     

     

    住宅展示場 vs ネット・アプリ:住まい選びの情報収集比較

    住宅展示場 vs ネット・アプリ:住まい選びの情報収集比較

     

    住まい選びを考える際、住宅展示場とネット・アプリはそれぞれ異なる特長を持ち、どちらも重要な情報収集の手段となっています。ここでは、両者の魅力と利点について比較しながらご紹介します。

     

    • ・実物体験ができる展示場の魅力
    • ・手軽さと情報量が魅力のネット・アプリ情報

     

    それぞれ見ていきたいと思います。

     

     

    実物体験ができる展示場の魅力

    住宅展示場の最大の強みは、実際に見て触れて体感できることです。ネットやアプリでは伝えきれないリアルな感覚を提供できる点で、以下のような魅力があります:

     

    • 空間の広がりや質感を体感できる
      実物の家を見学することで、部屋の広さや天井の高さ、素材の質感など、デジタルでは伝わりにくい要素を肌で感じることができます。特に、家族で訪れる場合には、生活動線の確認や家族の意見を共有しやすい場ともなります。

     

    • 暮らしのイメージが具体化する
      実際の家具配置や装飾が施されたモデルハウスを見ることで、「この家で暮らすなら」と具体的な生活をイメージしやすくなります。特に、キッチンや浴室など、日常的に使用する設備を直接見ることで、住み心地を実感できます。

     

    • プロのスタッフから直接アドバイスを受けられる
      住宅展示場では、その場で専門知識を持ったスタッフに相談ができるため、疑問点をすぐに解消できるのも大きな利点です。

     

    これらの特長から、住宅展示場は「住まいのリアルな体験」を求める人にとって欠かせない場と言えるでしょう。

     

     

    手軽さと情報量が魅力のネット・アプリ情報

    一方で、ネットやアプリは、手軽さと膨大な情報量が大きな魅力です。特に以下のような利点があります:

     

    • 時間や場所を選ばずに利用できる
      ネットやアプリを活用すれば、通勤中や自宅でリラックスしている時間にも簡単に情報収集が可能です。住宅展示場に足を運ぶ手間が不要なため、忙しい方や遠方の物件を検討する方にも便利です。

     

    • 多くの選択肢を比較できる
      さまざまなメーカーや物件情報を一度に閲覧できるため、効率よく比較検討ができます。また、口コミサイトやSNSを活用すれば、実際の利用者の体験談も参考にすることができます。

     

    • 視覚的なツールが豊富
      動画や3Dモデルを使って間取りや内装を立体的に確認できるツールが増えており、まるで家を訪れたような感覚を得られることも魅力の一つです。

     

    • アプリを通じた簡単な手続き
      資料請求や見学予約をアプリ上で簡単に行えるため、手間をかけずに具体的な行動に移せます。

     

    ネットやアプリは特に、効率を重視する方や幅広い情報を簡単に手に入れたい方にとって魅力的なツールとなっています。

     

    両方の話を踏まえると、住宅展示場とネット・アプリ、それぞれの強みを理解し、適切に使い分けることが、お客様が理想の住まいを見つける近道になるかもしれません。どちらも補完的な存在として活用することが、今後も必要になっていくかもしれません。

     

     

     

    住宅展示場DXの取り組みとネット・アプリの活用法

    住宅展示場DXの取り組みとネット・アプリの活用法

     

    前述の通り、バーチャル住宅展示場とリアル住宅展示場はそれぞれ役割が異なります。ですので、今後住宅展示場DXを取り組むために、またネット・アプリを活用するためにどうしたら良いのか、一緒に考えていければと思います。

     

    • ・バーチャル住宅展示場とリアル展示場のハイブリッドモデル
    • ・アプリやオンライン予約で顧客体験を向上させる方法

     

    それぞれご紹介していきます。

     

     

    バーチャル住宅展示場とリアル住宅展示場のハイブリッドモデル

    住宅展示場がDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れる上で、バーチャル住宅展示場とリアル住宅展示場を組み合わせたハイブリッドモデルの活用が注目されています。

     

    バーチャル住宅展示場は、自宅にいながらパソコンやスマートフォンで住宅の内装や外観を閲覧できる仕組みです。以下のような特徴があります:

     

    • 物件を立体的に確認できる3Dツアー
      バーチャル空間で間取りや家具の配置を視覚的に体験でき、展示場に行く前に具体的なイメージをつかむことができます。

     

    • リアル展示場への訪問をスムーズにする
      バーチャル見学で事前に気になる物件を絞り込むことで、実際の見学が効率的になります。

     

    一方で、リアル住宅展示場では、ネットでは感じられない空間の広がりや素材感を直接体験できるという強みがあります。この2つを組み合わせることで、消費者にとって理想的な住宅購入プロセスが実現します。

     

    たとえば、次のような活用が可能です:

     

    • ネットで事前に情報収集し、リアル住宅展示場で体験する
      バーチャル見学で興味を持った物件をリアル展示場で確認することで、短時間で効率的な見学が可能になります。

     

    • 展示場訪問後のフォローアップとして活用
      一度訪れた展示場のモデルハウスをバーチャルツアーで再確認することで、顧客がより深く検討できる仕組みを提供します。

     

    実際に、バーチャル住宅展示場とリアル住宅展示場を組み合わせたハイブリッドモデルの例として、以下の取り組みがあります。

    メタ住宅展示場 | 全国のモデルハウスをVR内覧

    ネットバーチャル展示場 | 日本ハウスHD

     

    このようなハイブリッドモデルは、オンラインとオフラインの利点を組み合わせた、現代の住宅展示場にふさわしい取り組みと言えるでしょう。

     

     

    アプリやオンライン予約で顧客体験を向上させる方法

    アプリやオンライン予約システムの活用は、顧客の利便性を向上させるための重要な取り組みです。以下のような方法で、顧客体験をさらに良いものにすることができます:

     

    • アプリによるカスタマイズされた情報提供
      顧客の関心や条件に基づいて、おすすめの物件情報やキャンペーンを配信することで、よりパーソナライズされた体験を提供します。

     

    • オンライン予約で待ち時間を削減
      見学日時をアプリで簡単に予約できる仕組みを導入することで、顧客はスムーズに展示場を訪れることができます。また、予約情報をもとに事前に顧客のニーズを把握することで、より適切な提案が可能になります。

     

    • アプリ内でのバーチャルツアーや動画提供
      展示場に行く前にアプリで動画やバーチャルツアーを閲覧できるようにすることで、顧客の期待値を高め、訪問への意欲を促します。

     

    実際に、お客様の関心や条件に基づいたおすすめ物件情報やキャンペーンの配信、オンライン予約機能、バーチャルツアーや動画提供など、住宅展示場のアプリを活用したサービスの具体例として、以下のものがあります。

    3密を回避可能なセルフ内覧会を支援するアプリ、アドバンスト・メディア

    住宅展示場での見学予約システムの導入方法 | 無料の予約システム/イベント管理システム付ホームページ作成サービス「SELECTTYPE(セレクトタイプ)」公式ブログ

    住宅購入の検討はスマホファーストの時代!VR住宅展示場 マイホームマーケット

     

    こうした取り組みは、顧客に「便利さ」だけでなく「心地よさ」や「特別感」を提供することにつながります。住宅展示場がネット・アプリを活用し、顧客がストレスなく情報を収集し、体験できる環境を整えることで、より多くの方に住宅購入を楽しんでいただけるようになるでしょう。

     

     

     

    建築・建設業界・ハウスメーカーが取り組むべきDX戦略

    建築・建設業界・ハウスメーカーが取り組むべきDX戦略

     

    ここまで、DXの取り組みとネット・アプリの活用法をご紹介してまいりました。

     

    そこで、以下では、具体的なDX戦略として、ネット・アプリの活用による集客と顧客管理の最適化、さらに住宅展示場のアップデートに向けた手法をご紹介します。

     

    • ・ネット・アプリを活用した集客と顧客管理の最適化
    • ・展示場をDXでアップデートするための具体的な手法

     

    それぞれ解説していきます。

     

     

    ネット・アプリを活用した集客と顧客管理の最適化

    ネットとアプリを活用することで、顧客の関心に応じた集客や管理が可能になります。以下の具体的な取り組みが有効です:

     

    • パーソナライズされた広告配信
      顧客の検索履歴や行動データを活用し、個々のニーズに合わせた広告を配信します。たとえば、「3LDK+庭付き物件」の検索をした人に、その条件に合致する物件のキャンペーン情報を表示する仕組みです。

     

    • アプリを使った関係構築
      アプリを通じて、物件情報の更新やイベント案内を配信することで、顧客との継続的な接点を維持します。また、顧客の閲覧履歴を基にしたおすすめ情報の提案も可能です。

     

    • 顧客データの統合と分析
      アプリやネットを通じて収集したデータを一元管理し、顧客ニーズを分析。より適切な提案やフォローアップに活用します。これにより、顧客満足度の向上や契約率アップが期待できます。

     

     

    展示場をDXでアップデートするための具体的な手法

    住宅展示場そのものをDX化することで、顧客体験をさらに向上させる取り組みも必要です。具体的には、以下のような方法があります:

     

    • バーチャルとリアルの融合
      バーチャル住宅展示場で事前に物件を確認し、リアル展示場での体験を効率化する仕組みを構築します。顧客は興味を持った物件をピンポイントで見学でき、短時間で充実した体験が可能になります。

     

    • スマートな見学予約システムの導入
      ネットやアプリで簡単に見学予約ができるシステムを導入し、待ち時間を削減。予約情報を基に、個別対応の準備を行うことで、顧客一人ひとりに最適な案内を提供します。

     

    • IoT技術を活用した展示場
      展示場内の設備にIoT技術を取り入れることで、顧客がその場で操作体験を行える仕組みを提供します。たとえば、スマートホームのデモンストレーションや、タッチパネルでの間取り変更シミュレーションなどが考えられます。

     

    • 展示場のデータ活用
      展示場での顧客行動データを記録・分析することで、どの物件やエリアが人気なのかを把握し、今後の戦略に活用します。

     

    これらのDX戦略を実践することで、建築・建設業界やハウスメーカーは、ネット・アプリの利便性と住宅展示場の体験価値を最大限に引き出し、顧客にとってより魅力的なサービスを提供できるようになります。未来の住宅市場に向けて、今こそ取り組みを加速させましょう。

     

     

     

    時代の流れについていくために

    時代の流れについていくために

     

    住宅業界を取り巻く環境が大きく変化している今、ネットやアプリを活用することが、業界全体にとって欠かせない取り組みになりつつあります。こうした変化に「追いつかなければならない」と感じる方も多いかもしれませんが、焦る必要はありません。

     

    まずは、ネットやアプリに慣れるための小さな一歩から始めてみることをおすすめします。たとえば、展示場見学のオンライン予約を取り入れたり、簡単なアプリを使って物件情報を発信したりするだけでも、顧客にとって大きな利便性の向上につながります。

     

    また、日々の業務の効率化も重要なポイントです。弊社が行っております、駐車場手配代行のBPOサービスのような外部のサポートを活用することで、現場の負担を軽減し、より多くの時間を顧客対応やサービスの質向上に充てることが可能になります。もしご興味がありましたら、ご連絡いただけましたら幸いです。

     

    弊社も、皆様と共に時代の流れに寄り添いながら、新しい可能性を見つけていければと思っています。

     

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